数ミクロン(1000分の1ミリメートル)の微粒子を可視化する特殊な装置を用いて、リコーダー演奏時・水抜き時の飛沫を検証しました。
微粒子の詳細を判別することは困難ですが、直線的に飛ぶものは飛沫、上方に舞うものはチリやホコリの可能性が高いと判断しています。
演奏時の飛沫は、ほぼ確認できませんでした。 但し、口とリコーダーに隙間が生じると、飛沫が飛ぶ場合があります。(動画5・16参照)
今回の結果を踏まえ、感染症対策として以下のようなリコーダー演奏・お手入れ方法を推奨します。
撮影協力:新日本空調株式会社
1.「大きな古時計」の一部歌唱(飛沫発生の例)
※特に「た行」で多くの飛沫を確認
2.タンギング「トゥ」の有声音 3.タンギング「トゥ」の無声音
※飛沫あり ※飛沫あり(有声音より少量)
4. 指孔を開放し演奏 5. 「笛星人 / 曲集:笛星人」を演奏
※口とリコーダーに隙間が生じた際、飛沫を確認
6. 1分間音階を繰り返し演奏 7. 「しっぱれー! / 曲集:笛星人」を強めの息で演奏
8. ウインドウェイの水抜き(指をあてて実施) 9. ウインドウェイの水抜き(布を巻きつけて実施)
※1回目に水滴を確認、2回目に少量確認 ※最初のみわずかに確認
10. 指孔を開放し演奏 11. 「笛星人」を低いシの音で演奏
12. 「笛星人」を高いシの音(サミング)で演奏 13. 1分間音階を繰り返し演奏
14. ウインドウェイの水抜き(指をあてて実施) 15. ウインドウェイの水抜き(布を巻きつけて実施)
※1回目に水滴を確認
16. 1分間音階を繰り返し演奏
※口とリコーダーに隙間が生じた際、飛沫を確認
17. 音階を演奏
18.オイルミストを口に含み演奏(飛沫ではなく気流を確認するため)
※オイルミストとはオリーブオイルを含んだ空気のことで、空気の動きが分かります
19.「大きな古時計」の1番歌唱
※特に「た行」で多くの飛沫を確認、「さ行」「か行」でも飛沫を確認